理学ワークショップ 主催の ゆうです。
今回のワークショップには初めて方3名を含む、4名の方にご参加いただきました^^
今回はフィリピン・マニラの生まれで、アメリカ・テキサス育ちの方も参加され、自己紹介から盛り上がりました!
心理学のワークショップはいろいろな方が関心を持たれてご参加いただけて、交流も広がるのも良いところですね。
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『GIVE&TAKE』から知る人間の3つのタイプ
今回のワークショップでは『GIVE&TAKE』という本の内容についてお話ししました。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
『GIVE&TAKE』は24カ国以上で翻訳され、世界的ベストセラーとなった本です。日本でも2014年に発売され、話題になりました。
著者は組織心理学者のアダム・グラント氏。ペンシルベニア大学ウォートン校にて史上最年少で終身教授になった方です。
グラント教授は、世界の文化をまたぎ3万人以上を対象に調査し、人間には3つのタイプがあることを発見しました。
その3つのタイプとは、
- Giver(ギバー、受けとる以上に与えようとする人)
- Taker(テイカー、与えるより多くを受けとろうとする人)
- Matcher(マッチャー、損得のバランスと取ろうとする人)
でしたね。
3つのタイプのうち、最も成功から遠い位置にいるのはGiver、
しかし反対に最も成功しているのもGiverなのです。
なぜ同じGiverでこんな差が出るかというと、Giverにも「自己犠牲型」と「他者志向性」があるからであり、「自己犠牲型」のGiverは成功から最も遠ざかり、「他者志向性」のGiverは成功の階段の一番上にいる、といわれています。
ではどうすれば「他者志向性」のGiverとなれるのでしょうか?
前回は「Giverの素晴らしい特徴」についてお話ししました。
前回の記事はこちら

今回も、そのGiverの素晴らしい特徴をさらに掘り下げていきます。
ギバーであることはマラソンでは大いに役立つ
Giverの素晴らしい特徴の1つが、「時間に鷹揚」ということです。
私たちは結果をすぐに欲しがりがちですが、Giverは目先の結果にはこだわらず、徐々に確実に他者との良い人間関係を構築していきます。
良い人間関係からは良い評判が生まれ、Giverはいずれ、周りの人から多大な協力を得られるようになるのです。
「ジョワ・ド・ビーブル・ホテル」の創業者であるチップ・コンリー氏は、Giverについてこう語っています。
ギバーであることは100メートル走では役に立たないが、マラソンでは大いに役立つ
時間に鷹揚なGiverの特徴と、それゆえに素晴らしい結果がもたらされることをわかりやすく伝えられていますね。
短期的に見れば損をしているように思えますが、長期的に見ればGiverは良い人間関係と、それによる大きな成功が得られるのです。
これとは反対に、Takerは大体の職種においてすぐに伸びるが、すぐに落ちてしまうそうです。
相手から時間や成果を奪って、一時的には成功したように見えますが、やがてはMatcherから報復を受け、足をすくわれてしまうのです。
目先の結果には一喜一憂せず、堅実に自己を成長させ、相手を助けることに時間を使っていきたいですね。
まとめ
- ペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授は、人間のタイプを3つ(ギバー・テイカー・マッチャー)に分類されました。さらにこのうち、最も成功から遠い位置にいるのも、最も成功しているのもギバーであるとわかっています(最も成功しているのは他者志向、最も割を食っているのは自己犠牲のギバー)
- ギバーの素晴らしい特徴の1つが「時間に鷹揚」、ギバーは目先の結果ではなく、相手に貢献すること、信頼関係の構築に時間・労力を使っています。すると時間経過とともに、周りから協力・後押しを受けることができるのです。これをチップ・コンリー氏は「マラソンでは大いに役立つ」といわれています
- 反対に目先の結果を求めるテイカーはすぐに伸びるものの、落ちるのもまた早いのです
ワークショップに参加された方の感想
○色々勉強になりました。
○とてもまとまった講義で楽しく学ぶことができました。
○色々知ることができ、とても面白かったです。ありがとうございました。
続きの記事はこちら

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