カフェ勉強会 主催の ゆうです。
今回のカフェ勉強会には初めての方お2人を含む、3名の方にご参加いただきました☆
初めて来られた方に参加したきっかけを聞いてみると、仕事で初対面の人と接する機会が増えてきて、コミュニケーションに心理学を役立てたい、と話されていました。
私自身も、心理学の学びが、人間関係を良くする上でとても役立っていると感じます。
心理学から良い人間関係を築くヒントを得て、実践し、気持ち良く日々を送っていける…。その手助けとなる勉強会にしていきたいと改めて思いました^^
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『GIVE&TAKE』から知る、人間の3つのタイプとは?
今回のカフェ勉強会では『GIVE&TAKE』という本の内容について、詳しくお話ししました。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
『GIVE&TAKE』の著者であるアダム・グラント氏(ペンシルベニア大学ウォートン校教授)は、世界の文化をまたぎ3万人以上を対象に調査し、人間には3つのタイプがあると定義しました。
その3つのタイプとは、
- Giver(ギバー、受けとる以上に与えようとする人)
- Taker(テイカー、与えるより多くを受けとろうとする人)
- Matcher(マッチャー、損得のバランスと取ろうとする人)
です。
前回の記事では、この3つのタイプで最も成功から遠い位置にいるのはGiverであり、また最も成功しているタイプもGiverである、とお話ししました。
前回の記事はこちら

ではなぜ、最も成功しているGiverと、成功から最も遠い位置にいるGiverに分かれてしまうのでしょうか。
それは「Giverに2通りあるから」と、グラント教授は語っています。
2通りのGiverとは、「自己犠牲型」と「他者志向性」です。
「自己犠牲型」のGiverは搾取されたり利用されたりを重ねるために成功から最も遠ざかり、反対に「他者志向性」のGiverは搾取や利用を防ぎつつ成功を積み重ねるゆえ、最も成功しているといわれています。
だからグラント教授の主張は「Giverになろう」という単純なものではなく、「“他者志向性”のGiverになろう」ということなのです。
グラント教授がペンシルベニア大学ウォートン校で初めての授業を行ったとき、学生たちにこう語りました。
君たちは、ギバーは成功できないと思っているかもしれない。
確かに、何の見返りも期待せず、ひたすら他人を助けている人たちのなかには、成功の階段の一番下に転げ落ちる人もたくさんいる。
しかし同じギバーであっても、ほんのちょっと工夫をすれば、階段の一番上にのぼることができるんだ。
他人の人生に“ちょっといいこと”を起こすことに、注意とエネルギーを集中してみてほしい。
そうすれば、成功はおのずとついてくる。
Giverがいかに大きな成功の可能性を秘めているタイプか、わかりますね。
そうなると、「ほんのちょっとの工夫」とは具体的にどういうことか、ますます知りたくなります。
どうすれば他者志向性のGiverになれるのでしょうか。
Giverの素晴らしい特徴① 時間に鷹揚
まず、他者志向性のGiverが、いかに素晴らしい特徴を持っているかについてです。
特徴を知り、自分もそのように考えたり行動したりすることで、他者志向性のGiverに近づくことができますね。
1つ目の特徴は、Giverは「時間に鷹揚」なのです。
Giverは相手のために時間を使うので、はじめは自分のことがおろそかになり、なかなか結果につながりません。
実際に、ベルギーの医学生のGiverについて調査したところ、入学した最初の年は、かなりひどい成績をとっていたそうです。
ではいつまでも結果は出ずに、Giverは損をしてしまうかというと、そうではありません。
実は、医学生のGiverが振るわなかったのは、その年だけでした。
二年次までには不足を補い、逆に仲間よりやや成績が上回りました。六年次には、Giverはかなり高い成績を修めていました。
最終学年の七年次には、Giverは将来を嘱望される医師の卵になっており、さらにいっそう躍進していたそうです。
この傾向は、医学生に限らず、エンジニアや接客業など、あらゆる職業で当てはまったのです。
グラント教授はこの話しています。
確かに、ギバーが好意と信頼を築き上げるのには時間がかかるが、最後には、成功へと導いてくれる評判と人間関係をつくることができるのだ。
事実、ギバーであることの恩恵は時間とともに大きくなっていく。
もちろんリスクもあるが、長い目で見れば、素晴らしい結果をもたらしうるのだ。
Giverは、成功には欠かせない良好な評判と人間関係を徐々に構築していき、時間が経てば経つほど、その恩恵は大きくなっていく…。 とても納得させられますね。
Giverとは反対にTakerは、はじめは多くを相手から奪い、成功したかのように思いますが、時間が経つほど信用を失っていき、成功から離れていってしまいます。
相手の役立つことに時間を使い、結果にこだわらずに鷹揚になって、良い人間関係をつくっていきたいですね。
ほか2つの特徴は、次回以降で紹介します。
まとめ
- 組織心理学者のアダム・グラント教授は、人間を「ギバー・テイカー・マッチャー」の3つのタイプに分類されました。このうち、最も成功しているのも最も成功から遠ざかってしまうのもギバーといわれています。それはギバーに2通りあるからです
- 最も成功する他者志向のギバーになるには、まず、ギバーの特長を知ることです。1つ目の特長である「時間に鷹揚」とは、ギバーは目先の結果にこだわらず、時間はかかるものの相手に貢献し続けて、着実に信頼とよい評判を築いていき、時間が経過するほど大きな恩恵を受けていくのです
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