8/19(土) 「横の関係」を築くメソッド“自分に何ができるかを考える”-怒りへの対処 アンガーマネジメント法2|心理学勉強会レポート11

朝活主催の ゆうです。

11回目となるカフェ勉強会には初めての方お2人を含む、6名の方にご参加いただきました^^

そして今回の勉強会では約2年ぶりにお会いした方も来られました。この2年の間に結婚もされて、住まいも変わられて…、と環境に大きな変化があったそうですが、変わらず元気そうでよかったです(^^)

朝活やカフェ勉強会を続けていると、思わぬ再会があるのが嬉しいですね。

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怒りへの対象法は「“縦の関係”ではなく“横の関係”を築く」

今回のカフェ勉強会では、アドラー心理学の観点から「アンガーマネジメント」についてお話ししました。

前回、アンガーマネジメントについてご紹介した記事はこちら

5/27(土) 怒りにうまく対処するには?アドラー心理学から知る アンガーマネジメント|心理学勉強会レポート3
朝活主催の、ゆうです。 今月から、朝だけなく 仕事の帰りや休日の昼の時間も交流の機会を持ちたい、という希望にお応えして、カフェ勉強会を開催しています。 今月が3回目で、今回は初めての方4人を含む、5名の方にご参加いただきました^...

アンガーマネジメントとは「怒りの上手な管理法」のことです。

私たちは人間関係なくして生きていけませんが、ダメだと思っても相手に対してイライラしたり、思わずカッとなったりしてしまいます。

その怒りを抑えられずににひどいことを言って相手を傷つけ、人間関係を壊してしまうこともあるでしょう。

どうすれば怒りをコントロールして、良好な人間関係を築いていけるのでしょうか。

前回の記事では、そもそも「怒りとは何か?」についてお話ししました。

怒りとは「目的を果たすための手段、道具」であり、相手を自分の都合のいいように操ったり支配したりするために、私たちが自らつくり出しているもの、でしたね。

この「相手を操る、支配する」というのは「縦の関係」です。「縦の関係」では必ずトラブルが生じてしまいます。

だから「縦の関係」ではなく「横の関係」を築く。「横の関係」を築ければ、そもそも相手を支配するための怒りをは必要なくなります。

アドラー心理学の第一人者である野田俊作さんは、以下のように語っています。

協力的な関係、信頼関係に入ってきますと、怒りとか、憂うつとか、不安とかいうものがそもそも出てこないのだと、それよりももっと便利な方法をたくさん身につけるので、出てこなくなる

(『劣等感と人間関係 (アドラー心理学を語る3)』より引用)

人間関係を良くするには「横の関係」を築くのがいかに大切であるかがわかりますね。

「横の関係」を築くメソッド① 自分に何ができるかを考える

では具体的に、相手を操ろうとする「縦の関係」ではなく、相手をそのまま受け入れる「横の関係」を築くにはどうすればいいでしょうか。

そのメソッドを3つ、ご紹介していきます(今回はその1つ目についてです)。

1つ目は「私にできることは何かを、絶えず考え続けること」です。

先ほどの野田俊作さんは、こう語っています。

精神的に健康なパーソナリティーになるコツを言いましょう。

私にできることは何かを、絶えず考え続けること。

人を変えようと思っている限り、相手は変わりません

私が変わろうと思ったら変わる

この世の中で変えることができる人間は、自分一人だけ。

(『劣等感と人間関係 (アドラー心理学を語る3)』より引用)

私たちはどうしても相手を変えよう、自分の理想に近づけさせよう、と思ってしまいますが、そうではなく、自分が変わる、自分が相手にとって「勇気づけの存在」になることが大事なのですね。

自分が変われば、おのずと相手も変わっていきます。

これをアドラー心理学では「課題の分離」といわれます。

相手が態度を変えるのかどうかは相手の課題であって、私の課題ではありません。しかしその相手の課題に土足で踏み込もうとすると、相手との関係が悪くなってしまいます。

相手の領域に踏み込まずに、相手が変わることを信じてみましょう。

あと2つのメソッドについては次回以降で、ご紹介します。

まとめ

  • 怒りをコントロールすることは、良好な対人関係の構築に欠かせません。その怒りをはじめとする感情についてアドラー心理学では「目的を果たすための手段」といわれています。怒りは相手を支配するための手段として使われます。しかしその「縦の関係」ではトラブルが生じてしまうのです
  • 縦の関係ではなく「横の関係-信頼関係、協力的な関係」を築ければ、そもそも相手を支配するための怒りや憂うつなどは出てこなくなる、怒りは必要なくなるのです
  • 「横の関係」を築く方法の1つが、「私にできることは何かを、絶えず考え続けること」です。相手を変えようとしても、相手は変わらず、怒りや不満の感情を生み出してしまうでしょう。反対に相手の課題に踏み込まず、自分にできる貢献を考えて実行することが大切です

引用した書籍

劣等感と人間関係 (アドラー心理学を語る3)

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