6/28(水) 健康なパーソナリティの基準“共同体感覚”とは?-アドラー心理学にみる 健康なパーソナリティ1|心理学カフェ勉強会レポート5

朝活主催の、ゆうです。

今月最後となったカフェ勉強会、初めての方お2人を含む、5名の方にご参加いただきました^^

今回は仏教心理学を学んでいる方も参加され、話が弾みました! 実りの多い勉強会となっていること、嬉しく思います(^^)

勉強会では、アドラー心理学とブッダの心理学について、続けてお話ししています。

今回は「4つのパーソナリティ」についてでした。

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健康なパーソナリティ、未熟なパーソナリティ

パーソナリティとは、簡単に言うと、その人の性格のことですね。

性格について悩んでいない人はほぼいないのではないでしょうか。

「自分は暗い性格だ」
「あの人は明るい性格でうらやましい。それに対して自分は内気だから」
「怒りっぽい性格で、いつも損をしている」

など、悩みは尽きませんね。

パーソナリティには「健康なパーソナリティ」と「未熟なパーソナリティ」があります。

「健康なパーソナリティ」の人は良い対人関係を構築し、幸せに生きていくことができます。

反対に「未熟なパーソナリティ」の人は、対人関係の悩みやトラブルを多く抱え、幸せに生きることが困難です。

仮に身体は健康であっても、パーソナリティが未熟な人は精神的には健康とはいえない、ともいわれます

まず自分は健康なパーソナリティなのか、それとも未熟なのかを認識し、未熟ならばパーソナリティの改善につとめていきたいです。

それができれば対人関係も改善し、精神的にも幸せに生きていけるでしょう。

アドラー心理学による「4つのパーソナリティ」

このパーソナリティは「共同体感覚」と「活動的かどうか」を軸に、詳しく4つに分けることができます。

  • 共同体感覚が高くて、活動的である人
  • 共同体感覚が高くて、非活動的である人
  • 共同体感覚が低くて、活動的である人
  • 共同体感覚が低くて、非活動的である人

以上の4つですね。

キーワードは「共同体感覚」であり、「共同体感覚」の高い人が健康なパーソナリティの人だと教えられています。

では共同体感覚とは何かというと(言葉では正しく表現できないものと言われますが、一般的にいうと)、

  • 自己受容
  • 他者信頼
  • 他者貢献(感)

ができている人だといわれます。

自己受容

自己受容とは「自分をありのままに受けて入れている」状態のことです。わかりやすくいうと「自己評価が高い。自分のことが好きである」ということです。

他者信頼

他者信頼は「他人を信頼し、協力している」状態。また「不必要に競争しない」状態のことです。

他者貢献(感)

他者貢献感が持てているとは、「自分は他の人の役に立てている」と感じている状態のことです。

 

この3つができている人は共同体感覚の高い人であり、反対に3つができていない人は共同体感覚の低い人である、ということです。

そしてこの自己受容、他者信頼、他者貢献はそれぞれ独立したものではなく、円環関係があります。

『アドラー心理学入門』には以下のように書かれてあります。

自己受容、他者信頼、他者貢献はどれ一つ欠くことができません

他の人に貢献できる自分が受け入れられるのであり、貢献するためには他の人を信頼できていなければならないからです

 

その自己受容、他者信頼、他者貢献の詳細、また「4つのパーソナリティ」の詳細は次回にご紹介します。

まとめ

  • パーソナリティとは性格のことであり、アドラー心理学では「健康なパーソナリティ」「未熟なパーソナリティ」に分けられています。パーソナリティが未熟であれば対人関係で悩みやトラブルが絶えず、精神的に健康とはいえないのです
  • パーソナリティは「共同体感覚」と「活動的かどうか」を軸に、4つの領域に分けられます。キーワードである「共同体感覚」とは、以下の3つから成り立っています(これらは独立したものではなく、円環関係にあります)
    • 自己受容-自己評価が高い、自分のことが好きである、ということです
    • 他者信頼-他者と不必要に競争せず、協力できている状態です
    • 他者貢献(感)-自分は役に立てている、と感じている状態をいいます

カフェ勉強会に参加された方の感想

○4つのパーソナリティを聞いて、自分の治せる所を確認するきっかけになりました。
ありがとうございます。

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引用した書籍

アドラー心理学入門 (ベスト新書)

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