朝活主催の、ゆうです。
カフェ勉強会も今回で4回目となり、今回は初めての方2名を含む、6名の方にご参加いただきました!
毎回、初めての方にもご参加いただき、充実したアウトプットの時間ともなり、感謝の思いです(>_<)
カフェ勉強会では心理学や哲学の内容を続けてお話ししています。
今回はアドラー心理学の「課題の分離」についてでした。
対人関係の悩み、トラブルは絶えません。
上司からひどく叱られたり、パートナーと小さなことでケンカをしたり、心無いひと言で友達とギクシャクした関係になったり…。
そんな対人関係の悩みを解決するときにぜひ知っておきたいのが「課題の分離」です。
課題の分離についてはカフェ勉強会 第1回目のレポートでも紹介しましたので、ぜひご覧ください^^

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対人関係のトラブルを改善する「課題の分離」とは?
課題の分離とは、ある問題に対して、「これは誰の課題か」を問い、相手の課題と自分の課題とを分けることです。
たとえば、LINEのメッセージを送ったのに、相手がなかなか返信をしてこない、ということがあると思います。
このLINE既読スルー問題の他者の課題と、自分の課題とは何でしょうか?
他者の課題は「返信をするかどうか」ですね。返信をするかどうかは相手が決めます。
対して自分の課題は「返信をしてもらえるよう、文面を工夫する。あるいは自分もスルーして、気にしないようにする」などが挙げられるでしょう。
他者の課題 | 自分の課題 |
返信するかどうか | 返信がないことにどう対応するか |
ここで、課題の分離で重要なルールは「他者の課題に介入しない」ことです。他者の課題に介入してしまうと、対人関係のトラブルが起きてしまいます。
LINEの問題でいうなら「どうして返信してくれないの?返信しないなんてひどい!」と相手を責めたり、追い込んだりするのは課題への介入になります。
もしあなたが返信しないことを責められたら、どう思うでしょうか? ますます返信したくなくなりますよね。
このように課題への介入は相手との関係を悪くしてしまいますので、「自分にできることは何か?」を問い、自分のできることに集中するのが大事なのです。
「他者にとってどういうことだろうか」と、まず考える
返信しないことを責めてしまうのは、私がやったことがほめられなかったから、承認されなかったから、ですね。
しかし相手がどう思うかを考えずに、自分のことばかりを考えてしまうのは、健康なパーソナリティとはいえません。
アドラーの高弟といわれるルドルフ・ドライカースは以下のように語っています。
ある出来事が起こったときに、健康な人は、これはみんなにとっていったいどういうことだろうか、他者にとってどういうことだろうかと、まず考える。
不健康な人は、これは自分にとってどういうことだろうかとまず考える。
(『アドラー心理学入門』より引用)
相手にとってどういうことかを考え、相手にどう貢献できるかを考えて実行していくのが健康なパーソナリティであり、健康なパーソナリティの人は対人関係のトラブルを招くことはなく、幸福でいられます。
反対に自分にとってどうかばかりを考え、自分の思いを満たすために相手の課題に介入するのは不健康なパーソナリティであり、対人関係のトラブルを引き起こして苦しむことになりますね。
「承認されたい」
「ほめられたい」
「無始をされたくない」
という思いばかりを満たそうとしてしまうのが私たちですが、「課題の分離」を意識して、他者のことを考えられるようにしていきたいです。
他者のことを考えるには、自分を受け入れていくこと(=自己受容)が不可欠になります。自己受容の仕方についても今後、勉強会やこのレポートで紹介していきます。
まとめ
- 対人関係の悩み解決の方法として有効なのが「課題の分離」です。それは、ある問題に対して「これは誰の課題であるか」と問い、相手の課題と自分の課題とを切り離すことを指します
- 課題の分離の重要なルールが、「他者の課題に介入しない」ことです。相手を責めたり、追い込んだりするのは課題への介入であり、介入するほど相手はこちらの望む行動をしなくなってしまいます
- 課題には介入せず、「自分にできることは何か」を問うて自分の課題に集中すること、相手にどう貢献できるかを考え、実行に移すことで、精神的に健康でいられるのです
カフェ勉強会に参加された方の感想
○仏教や心理学に対する偏見があるため、なかなか友人などとは話しづらかったが、話をできる場があってよかったです。
○すぐに考え方を改善しようと思えるきっかけをもらえました。
○落ち着いた雰囲気で学べたことがよいと思いました。
引用した書籍
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