朝活主催の、ゆうです。
今月から、朝だけなく 仕事の帰りや休日の昼の時間も交流の機会を持ちたい、という希望にお応えして、カフェ勉強会を開催しています。
今月が3回目で、今回は初めての方4人を含む、5名の方にご参加いただきました^^
勉強会のテーマが心理学ということで、カウンセラーの勉強を始めている方や、人間関係の悩みの解決を心理学に求められている方が来られ、とてもお話しがいがありました(^^)
心理学にちょっとでも興味を持った、という方も参加大歓迎です♪
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アドラー心理学から学ぶ「アンガーマネジメント」
今回はアドラー心理学から「アンガーマネジメント」について学びました。
アンガーマネジメントとは「怒りの上手な管理法」のことです。
- 後輩がなかなか仕事を覚えなくてイライラする
- 上司にひどい叱られ方をして、なかなか腹立ちを沈めることができない
- パートナー(妻、主人)がお礼を言ってくれなくてムカムカする
など、怒りで苦しむことはありますよね。
アドラーが
怒りは人と人とを引き離す感情である
と語っているように、対人関係で怒りを出せば、必ずその関係は悪くなってしまいます。それが引き金となって怒れば、ますます対人関係は悪化し、苦しむことになるのですね。
どうすれば怒りを上手に管理し、人間関係を良好にしていけるのでしょうか。その方法がアンガーマネジメントなのですね。
そもそも「怒り」とは?
アンガーマネジメントについて具体的にご紹介する前に、そもそも「怒りとは何か」を知ることが、怒りを管理する上で大切です。
怒りについて、アドラー心理学の第一人者といわれる野田俊作さんは、以下のように言われています。
感情(怒り)というのは、行動の原因ではなくて、目的を達成するための手段なんです。
(『劣等感と人間関係 (アドラー心理学を語る3)』より引用)
怒りは、ある目的を達成するための手段。それはどんな目的なのでしょうか?
たとえば、朝、子供がなかなか起きてこなかったとします。それに怒ったお母さんが子供を叱りました。
その後、お母さんは言うのです。「叱ってはいけないと思っていても叱ってしまった」と。
本当は叱るつもりなんてなかったのに、ついカッとなってしまった、ということですね。私たちにも思い当たることがあると思います。
ところが先の野田さんは「ついカッとなって、やってしまったのではない」と言われるのです。
私は本当はいい人で、そのときだけたまたま感情的になってしまった。だから私のせいではなくて、感情のせいだと考える。
違うんです。本当は支配したいんです。
(中略)
支配するときに感情的になると、相手を威圧できるし、また自分自身に「今は感情的になっているから何をしても許されるんだ」って言いわけができるでしょう。
そのために感情をつくり出すわけ。
(『劣等感と人間関係 (アドラー心理学を語る3)』より引用)
私たちには「相手を支配したい」「思い通りに動かしたい」という目的があります。その目的を達成するためには、怒りの感情を出すのが手っ取り早いですね。
理性的な話合いを放棄して、相手を支配するために私たちは怒るのです。
「縦の関係」から「横の関係」へ
このように、怒りによって相手を支配しようとするのは「縦の関係」といわれます。
それに対し、怒りを使わずに、相手を支配しようとせずに同じ目線でいるのを「横の関係」といわれます。
「縦の関係」でいれば、必ずトラブルが生じると野田さんは指摘されます。
人間関係がうまくいっている、円滑にいっているというのは、自分と相手が横の関係にあるときです。
それ以外の場合は何かのトラブルがある。なぜかと言うと、下にされたほうは必ず上になろうとしますから。ずっと下でいるのは誰だっていやですから。
(『劣等感と人間関係 (アドラー心理学を語る3)』より引用)
「横の関係」であれば、相手を支配しようとすることはなく、またそのために怒りを使う必要もありません。怒りの感情は不要になるのですね。
では具体的にどうすれば「横の関係」を築いていくことができるのか?
次回の「アンガーマネジメント」のカフェ勉強会のレポートで紹介したいと思います。
まとめ
- アンガーマネジメントとは「怒りの上手な管理法」をいいます。アドラー心理学で「怒りは人と人とを引き離す感情」といわれるように、怒りを露わにすれば必ず対人関係は悪化します。怒りへの上手な対処が、良好な対人関係には不可欠といえます
- アドラー心理学の第一人者・野田俊作さんは「感情は目的達成のための手段である」といわれています。私たちには相手を支配したいという目的があり、その目的のためには感情的であったほうが便利で言い訳ができるから、感情をつくり出しているのです
- 怒りで相手を支配する「縦の関係」ではなく、対等な関係である「横の関係」を築いたなら対人関係はうまくいきます。横の関係では、そもそも怒りを使う必要はなくなるのです
カフェ勉強会に参加された方の感想
○興味のある話だったので内容はすんなり入ってきました。議論の時間が多ければもっと良かったです。
○良かったです。もう少し長い時間ならもっと楽しかったなと思います。
○とても楽しみながら勉強になりました。
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引用した書籍
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