朝活主催の ゆうです。
今月から朝活に加えて、カフェ勉強会を開催することになりました。
「朝だけでなく、仕事帰りの時間や休日のお昼にも学びや交流の場を設けてほしい」という声にお応えしたいと思った次第です。
今回が記念すべき1回目。
不安もありましたが、初めてお会いする方お2人を含む7名の方に来ていただき、とてもいい人ばかりで、充実した時間となりました(^^)
まず参加者同士で自己紹介してもらうと、不動産の仕事をされている方や会計士、SEなどさまざまな職種の方が参加されたことがわかり、新鮮な気持ちになりました。
普段は聞けない仕事や趣味の話も聞けるので、交流はいいですね。
その後、主催が学んでいる心理学の話をしました。
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カフェ勉強会での学び「アドラー心理学が教える“人間の悩み”」
数ある心理学の中でも、特にいま注目されているのは「アドラー心理学」でしょう。
アドラー心理学を解説した『嫌われる勇気』は、発売から3年半以上経ったいまでも本屋の店頭で並べてられています。累計発行部数は140万部を突破しました。
今年の1月にはドラマ化もされましたね(日本アドラー心理学会からクレームがあがるなど、いろいろな意味で注目されました)。
そんなアドラー心理学は、そもそもどんなことが教えられているのでしょうか?
アドラー心理学では、
人間の悩みはすべて対人関係の悩みである
と、私たちの悩みには常に他者の存在がある、と説いています。
実際に職場でも家庭でも、対人関係で悩むことは多いですよね。
同僚が出世して悔しい!と唇を噛んだり、
自分はそんな同僚に比べて、なんてダメなヤツなんだろうと落ち込んだり、
こんな主人に尽くしているのに自分のがんばりを認めてくれなくてイライラしたり、主人を責めたり…
と、対人関係の悩みは絶えません。
そんな対人関係の悩みを解消して幸せに生きるにはどうすればいいのか? その方法がいろいろな角度から教えられているのがアドラー心理学なのですね。
論理的かつ、実践的な心理学であり、日常に取り入れれば対人関係は改善していくでしょう。
対人関係を激変させる「課題の分離」とは?
今回紹介した対人関係の悩みを解消する方法は、「課題の分離」です。
『嫌われる勇気』には
およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと―あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること―によって引き起こされます。
課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。
と、対人関係でいかに「課題の分離」が重要であるかが教えられています。
では「課題の分離」はどのような手順で実行すればいいのでしょうか?
①「これは誰の課題か」を問う
課題の分離は、何かトラブルが生じた際に、「これは誰の課題か」を問うことから始まります。
たとえば、子供が宿題をやらずに、あなたがイライラしている場合。この「子供が宿題をやらない問題」の、そもそもの課題の所在は子供にあります。
それは、もし宿題をやらずに学校に行って、先生に怒られるのは子供だからですね。あなたが学校に行って先生に怒られることはあり得ません。
このように、まず問題の所在は誰にあるかのかを問うてみましょう。
②他者の課題に介入してはならない
誰の課題かがわかり、それが自分以外の課題であるなら、その他者の課題に介入してはならない、と教えられます。
課題への介入とは、先ほどの「子供が宿題をやらない問題」でいえば、子供に無理矢理宿題をやらせようとすることですね。
無理矢理まではいかなくても、「宿題、やったの?やらないと先生に怒られるわよ。早くやりなさい」など、子供に宿題をやるよう命じるのも課題への介入になります。
このように他者の課題へ介入すると、他者と私の関係が悪くなってしまいますし、相手が自らの課題へ向かう気持ちを奪ってしまうのです。
実際に、親に「勉強しなさい!」と言われて、勉強する気持ちになったことはあるでしょうか?
ないですよね。しかも勉強する気持ちが高まるどころか、やろうと思っていた気持ちが失せてしまいます。
課題への介入をしてはならないのが、良い対人関係を築く際に守るべき大切なルールです。
③「自分には何ができるのか」を問う
誰の課題かを問うて、他者の課題に介入しないと決めた後は、「自分には何ができるのか」と問いましょう。
なかなか宿題をしない子供に対して、「あの子は何を言っても宿題をしない、ダメな子」とレッテルを貼ってしまえば、事態はもう、改善しませんよね。
そんな相手を責めてしまうときこそ、自分にできることに注目しましょう。
- 子供に宿題をやるよう命じるのではなく、「私は、宿題をやったほうがいいとい思うな」と、意見言葉でいう
- 「宿題でわからないところがあったら何でも聞いて」と、子供を援助する意思を伝える
- 「一緒に勉強をしない?」と、共同の課題を持ちかける
など、子供を責めずに勉強しようという気持ちにさせる方法はたくさんあります。
「自分に何ができるのか」を正しく問いて実践すれば、対人関係はとてもいい方向に進むでしょう。
今回は、子供が宿題をやらないという、わかりやすい課題を例にお話ししましたが、複雑な対人関係の課題を明確にするには慣れが必要だと思います。
今後の勉強会ではもっといろいろな事例を扱って、どんな問題でも課題の分離ができるようにしていきたいと思います。
まとめ
- アドラー心理学では、人間の悩みはすべて対人関係の悩みである、と教えられています。対人関係は避けることはできず、ゆえに悩みは絶えません。そんな対人関係の悩みの解消法が、人間の本質にもとづいて教えられているのがアドラー心理学です
- 対人関係の悩みの解消の第一歩が「課題の分離」です。以下の手順での実行が勧められています
- 「これは誰の課題か」を問う-問題の所在はどこにあるのか、その問題の最終的な責任を引き受けるのは誰かと問うて、誰の課題かをハッキリさせます
- 他者の課題に介入してはならない-相手の課題に対して、批判をしたり無理にさせようとしたりするのが課題への介入であり、それをすれば相手との関係が悪化します
- 「自分には何ができるのか」を問う-相手を責める代わりに、相手のために自分は何ができるかを考え、実行に移します
カフェ勉強会に参加された方の感想
○知らない考え方を学べて、勉強になりました。
○日常すぐ使えるお話を聞かせていただきました。ありがとうございます。
○お話の進め方がすごく説得力があったので、満足しています。
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引用した書籍
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