朝活主催の、ゆうです。
スキルアップ!朝活では、ワークを通して、どうすれば相手にわかりやすく話を伝えられるのかの練習をしています。
まず伝える技術を知り、それがどうしてわかりやすく話を伝える上で有効なのかをよく理解し、そして実践をして初めてその技術が身につき、よりわかりやすく話を伝えることができるでしょう。
この記事では、その伝える技術の有効性を詳しくご紹介しています。
今回も『世界最高のプレゼン術』(ウィリアム・リード著 角川書店)を参考に、わかりやすく伝えるテクニックをお話ししていきます。
世界最高のプレゼン術 World Class Speaking (ノンフィクション単行本)
前回は、意識することで劇的にプレゼンがいいものになる「トランジション」についてお話しました。
「トランジション」とは、話と話のつなぎ方のことであり、トランジションを踏まえることでプレゼンの流れがグッとよくなります。
「トランジション」の手法は以下の3つでしたね。
- 内容のリマインダーをする
- 次のポイントを示す
- なぜ大切なのかをまとめる
詳細が気になる方はこちらの記事を参照なさってください

今回はプレゼンの締めである「クロージング」についてです。
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軽視されがちだからこそ大切にしたい「クロージング」
プレゼンの締めのことを「クロージング」といいます。
クロージングは、コンテンツの4本柱の1本でしたね。

コンテンツを支える重要なクロージングですが、このクロージングが多くのプレゼンターの間でないがしろにされがちだそうなのです。
『世界最高のプレゼン術』では、以下のように書かれています。
よく見受けられるのは、コンテンツを盛り込みすぎて、時間が足りなくなり、駆け足でクロージングを迎えるケース。
「最後まで話せなかったので、興味のある方は、あとで質問に来てください」と言って終わるようなひどいケースもあります。
せっかくプレゼンのコンテンツがすぐれていても、クロージングが甘いと、すべてがゼロになってしまいます。
06 大切にしたいクロージング p,98
クロージングの出来次第で、プレゼンの目的である「プレゼンを聞いた相手が、何らかの行動をとることで最終的に悩みや問題を解決したり、何かを得たりする」ことができるかどうかが決まってきます。
ただ単に自分の言いたいことを主張するだけで、聞き手の具体的な行動を呼び起こさなければ、最終的にいいプレゼントだったとは言えないのですね。
それではクロージングでは、具体的にはどのようなことを提示すればいいのでしょうか?
それにはこの2つを入れていなければなりません。
- How to do(どうやってやるか:解決方法、テクニック)
- What to do(何をするか:行動)
それぞれどのようなことか、『世界最高のプレゼン術』にはこう説明があります。
たとえば、「たくさんのアイデアを発想できる人になるには?」というテーマでプレゼンをしたとしましょう。
そのとき「頭の中のものをアウトプットする」というのは「解決方法」だとすれば、「毎日10分間、今日の出来事を日記に書く」というのが「行動」です。
もしこの「行動」まで触れなければ、聞き手は何から始めていいかわかりません。
06 大切にしたいクロージング p,101
わかりやすい解決方法(How to do)を示し、具体的な行動(What to do)を促すところまでフォローすることによって、初めて聞き手の満足が得られるのですね。
例では、たくさんのアイデアを発想できる人になるための方法として、
- How to do:頭の中のものをアウトプットする
- What to do:毎日10分間、今日の出来事を日記に書く
ことが示されていました。
ほかにも、集中力を高めるには、というテーマであれば、
- How to do:感情をコントロールする脳の部位を鍛える
- What to do:毎日5分間、呼吸に集中する(瞑想する)
といったことや、
コミュニケーション能力の向上でいえば、
- How to do:心を開き、相手に関心を持つ
- What to do:初対面の相手には趣味を聞き、必ず勧められたことを試してみる
などを入れると、プレゼン後に聞き手は何をすればいいか、イメージが湧きやすいですね。
このように、自分のプレゼンコンテンツには解決方法だけでなく、「具体的にはこれをすればいい」という行動が織り込まれているかどうか、ぜひ確認をしてみてください。
まとめ
- クロージングが甘いと、コンテンツが優れたものでも、聞き手の具体的な行動につながらない
- 聞き手に具体的な行動をしてもらい、問題や悩みの解決ができてこそ、プレゼンの目的である
- クロージングでは、問題解決へのテクニック と 具体的な行動 を示す
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