朝活主催の、ゆうです。
スキルアップ!朝活では、わかりやすく相手に話を伝える力を養うべく、スキルアップのワークに取り組んでいます。
私自身も勉強会を開催して人前でお話しする機会があるため、相手の方を飽きさせず、関心を惹きつけて話をするにはどうすればいいかを本から知識を得て、実行しています。
ここでは『世界最高のプレゼン術』(ウィリアム・リード著 角川書店)を参考にし、この本で学んだプレゼン術を紹介しています。
世界最高のプレゼン術 World Class Speaking (ノンフィクション単行本)
前回は、プレゼンのコンテンツを作成するのに不可欠な、4つの柱についてお話しました。
前回の記事はこちら

その4本柱は、
- あなたが求める結果(目的)
- アンカー・ポイント(説得材料)
- 聴衆が得られること(メリット)
- オープニングとクロージング
でした。
今回は4本柱の一つ目、オープニングについてです。
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オープンニングは最も重要なコンテンツ
プレゼンの中で最も重要なのがコンテンツですが、そのコンテンツの中でもさらに重要なのがオープニングといわれています。
それはプレゼンの冒頭で聞き手を惹きつけることに失敗すれば、そのあとのコンテンツがどんなに優れていても聞き流されてしまうからです。
では、どうすれば聞き手が関心を持つオープニングがつくれるのでしょうか?
ポイントは、「相手の世界に入っていき、自分の世界へ連れていく」ことです。
聞き手の立場を踏まえないと、自分の言いたいことを効果的に伝えることができないのですね。
①当たり前の質問を投げかける
では相手の世界に入るには具体的にどうすればいいのでしょうか?
そのための簡単な方法は「当たり前のことを質問する」ということです。
『世界最高のプレゼン術』に例として書かれていたのは、
「あなたは車に乗ったことがありますか?」
「あなたは、和食を食べたことはありますか?」
「あなたは嫉妬の感情を抱いたことはありますか?」
などです。
その答えはもちろん「イエス」なのですが、誰もが「イエス」な当たり前の質問をすることによって、まず、相手の世界に入っていけるのですね。
②相手の目線に立った質問をする
このように、質問をすることで相手の世界に入れます。
相手の世界に入れば、そこから自分の主張は相手に受け入れやすくなるのですね。
さらにもう一歩、相手の気持ちにフォーカスした質問をつくり投げかけると、共感を生むことができます。
このような、聞き手に回想や熟考を促すことを「リフレクション」といいます。「リフレクション」をしてもらうことで、聞き手の関心をさらに惹きつけることができるのです。
ある国際会議でプレゼンをした獣医師の例が、『世界最高のプレゼン術』で紹介されていました。
その獣医師は犬や猫のガンを治療する専門家で、独自に開発したガンの早期発見システムを紹介するのが目的でした。
そこでその獣医師はオープニングで、こんな質問を聴衆に投げかけました。
「あなたには大切にしているペットを失うという悲しい経験がありませんか?」
これを聞いた人は「リフレクション」し、自分が昔 世話をしていたペットのことを思い出し、そのペットが亡くなった喪失感が蘇ってきます。そうなると、プレゼンターがこれから話そうとすることにがぜん興味が湧くのですね。
③聞き手が得られる“ベネフィット”を約束する
そしてオープニングで、このプレゼンによって聞き手は何が得られるのかというベネフィット(利益)を約束することも重要です。
オーディエンスは、あなたの自慢話を聞きに来ているのではなく、自分にとって有益な情報を得るために、自分の人生を変えるためのヒントを手に入れようと話を聞きに来ていますので、聞き手の目線に立って、聞き手が実際に得られるものを公開すべきなのですね。
オープニングの原則は「相手に希望を与えること」。
「あなたでもできる」ことをオープニングで保証をすることによって、相手の聞く姿勢も変わってくるのです。
まとめ
- プレゼンのコンテンツの中で、オープニングが最も重要です
- 当たり前の質問をすることで、相手の世界に入っていくことができます
- 相手の目線に立って共感を得る質問をすることで、聴衆は「リフレクション」し、さらに興味を引きつけることができます
- オープニング中に、聞き手が得られるベネフィットを約束し、相手に希望を与えましょう
続きの記事はこちら

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