Win-Winを考える6-豊かさマインド・欠乏マインドとは?-朝活で学ぶ「7つの習慣」その40

朝活主催の ゆう です。

このブログでは、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

続けてお話ししているのが、第4の習慣「Win-Winを考える」についてです。

『7つの習慣』では、お互いに満足し、成長や利益につながる「Win-Win」こそ、唯一選択可能な人間関係のパラダイムだといわれています。

前回は、Win-Winを構成する5つの側面と、その側面の中でも土台となる「人格」の特徴についてお話ししました。

前回の記事はこちら

Win-Winを考える5-Win-Winの土台となる人格の特徴とは?誠実さと成熟さ|朝活で学ぶ「7つの習慣」その39
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優れた人格には、

裏表がなく、自分との約束も他人との約束も守る「誠実
勇気と思いやりのバランスが取れている「成熟

が必要です。

今回は、人格のもう1つの特徴である「豊かさマインド」についてご紹介します。

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Win-Winの土台となる「人格」の特徴

特徴③ 豊かさマインド

豊かさマインドとは、「この世にはすべての人に行きわたるだけのものがたっぷりある」という考え方をいいます。

これとは逆のパラダイムが「欠乏マインド」です。
これは「パイはたった一個しかなく、誰かがひと切れ食べてしまったら、自分の取り分が減ってしまう」という考え方です。

これは、人生をゼロサム・ゲーム(すべてを足し合わせれば元の数になる、という仕組み)ととらえているともいえますね。

ゆえに欠乏マインドの人は手柄を独り占めし、サポートしてくれた人と分かち合おうとしませんそれだけ自らの取り分が減ってしまう、と考えるからですね

また他人の成功も喜ぶことができず、心から祝福することができません。
誰かが成功すると、まるで自分が損をしたように感じてしまうのです。

さらには、自分に影響が及ばない範囲で、他人の不幸をひそかに望んでいるのです。

「欠乏マインドとは、なんてひどい考え方なんだ」とも感じますが、

では果たして自分は他人の成功を手放しで祝うことができるだろうか?
他人の失敗を望んでいる心はまったくないか?

と問うと、「うーん、そんなことはないなぁ」と思われるかもしれません。

欠乏マインドのパラダイムでは、「Win-Win」の関係を構築することはとてもできないとわかります。
さらに他人との関係を通して得られる個人的な成長も逸してしまうでしょう。

対して豊かさマインドは、この世にはすべてのものが全員に行きわたってもなお余りあるほどたっぷりのものがある、という考えのためとができるのですね

他者の幸せを心から願い、惜しみなく相手をサポートし、その人が成功すれば祝福し ともに喜ぶことができるのが豊かさマインドを持っている人なのです。

豊かさマインド、欠乏マインド

豊かさマインドを身につけるには?

豊かさマインドを持つには、私的成功のための第1、第2、第3の習慣を身につけ、個人としての喜び、満足感、充足感を得ていなければならない、といわれています。

それがあって初めて、他者の個性、望み、主体性を認めることができます。

個人としての喜びや満足がないから、心に余裕がなくなり、「他人の成功=自分の失敗」と見なし、心から祝うことができなくなってしまうのですね。

高いレベルの人格を備える方法-接する人を変える

これまで見てきましたように、

  • 誠実
  • 成熟
  • 豊かさマインド

を高いレベルで備えた人格は、あらゆる人間関係の盤石な土台となります。

ではどうすればそのような人格に近づけるのでしょうか?

第1から第3の習慣を身につける努力をするとともに、コヴィー博士は、

Win-Winタイプの人と接してモデルやメンターにするのが一番効果的だ

と語っています。

「Win-Lose」のパラダイムの人が、同じような「Win-Lose」タイプの人とばかり付き合ってもいても、その人のパラダイムが良い方向へ変化するのは難しいでしょう(むしろそのパラダイムが強化される可能性が高まります)。

本物の「Win-Win」タイプの人と接し、その人からアドバイスをもらったり、その人の言動を見習ったりすることで、自分のパラダイムも着実に「Win-Win」のパラダイムへと近づいていけるのですね。

 

次回は、「Win-Win」を構成する5つの側面の2つ目、「人間関係」について詳しく見ていきます。

まとめ

  • 「Win-Win」のパラダイムを構成する側面の土台となるのが「人格」です。優れた人格には以下の3つが必要といわれています
    1. 裏表がなく、自分との約束も他人との約束も守る「誠実」
    2. 勇気と思いやりのバランスが取れている「成熟」
    3. 豊かさマインド
  • 豊かさマインドは「この世にはすべての人に行きわたるものがたっぷりある」という心構えです。ゆえに豊かさマインドを持つ人は、利益・評判も周囲と分かち合い、他者を惜しみなくサポートし、その人が成功すれば祝福し、ともに喜べるのです
  • これと反対なのが「欠乏マインド」です。人生をゼロサム・ゲームと考えるゆえ、手柄を独り占めしようとし、分かち合わず、他者の成功も心から祝福できないのが欠乏マインドです
  • 豊かさマインドを持つには、第1、第2,第3の習慣を身につけ、個人として喜び・満足感・充足感を得ることです。私的成功の土台のもとにあるのが豊かさマインドなのです

続きの記事はこちら

Win-Winを考える7-人間関係で最も大事なものとは?妥協ではなく◯◯へ|朝活で学ぶ「7つの習慣」その41
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この記事を書いた人
南 雄一郎

スキルアップ!勉強会 主催者。
2014年から都内のカフェでコミュニケーションのスキルを上げるための勉強会を開催していました。
2016年からは、対人関係でのスキルを心理学から学ぶ勉強会をメインに開催しています。
勉強会の開催数は累計200回以上です。

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