最優先事項を優先する1-効果的なマネジメントの条件|朝活で学ぶ「7つの習慣」その17

朝活主催の ゆう です。

世界的なベストセラーである『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

前回までは、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」についてお話ししてきました。

前回の記事はこちら

終わりを思い描くことから始める6-トップパフォーマーに共通する習慣とは?|朝活で学ぶ「7つの習慣」その16
朝活主催の ゆう です。 世界的なベストセラー『7つの習慣』。スキルアップ!朝活のワークでも題材として取り上げたことがあり、大きな学びを得ることができました。 このブログでは、その『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。 完訳...

「終わりを思い描く」とは、目的地をハッキリさせる、ということです。

最初の梯子をかけ間違えると、登れば登るほど本当に行きたいところから離れてしまい、最後には行きたかったところにたどり着けず、取り返しのつかない過ちをしてしまったことに気づきます。

だから「本当に行き着きたいところはどこなのか」という終わりを思い描くことが、後悔しない人生を送るために重要なのですね

これは人生という長いスパンだけでなく、事業展開やプレゼンなど、普段の取り組みでも生かせる習慣です。
「そもそも何を目的にこれをやっているのか、何を実現させたいと思っているのか」に立ち返ることで、適切な方向へ軌道修正ができるのですね。

その終わりを思い描いた後に必要なのが、その正しい方向へ着実に進んでいく方法を身につけて実践することであり、そのための習慣が第3の習慣なのですね。

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第3の習慣は「効果的な、質の高いマネジメント」

第3の習慣について『7つの習慣』でこう紹介されています。

第3の習慣は、第二の創造、すなわち知的創造で思い描いたビジョンをかたちあるものにする物的創造の習慣である

第1の習慣と第2の習慣を日々の生活で実践する習慣であり、この最初の二つの習慣から自然と導き出される結果である。

原則中心の生き方をするために 意志 を発揮し、一日の始まりから終わりまで、その瞬間瞬間たゆまず実行していく習慣である。

思い描いたこと(知的創造)を、いかにその通りの形につくりあげていくか(物的創造)の習慣が第3の習慣なのです。

第2の習慣でも紹介されていた「リーダーシップ」と「マネジメント」でいえば、第2の習慣はリーダーシップを発揮すること、すなわち何が重要かを考える、「優先すべきこと」は何かを決めることした。

まずリーダーシップを発揮し、優先すべきことを明確にすることが大事ですが、優先すべきことが正しく決まれば、成果が生み出されるかどうかはマネジメントの質にかかってきます

第3の習慣とは、そのマネジメントを効果的に行うことなのですね。

効果的なマネジメントは「最優先事項を優先する」

ではそもそも、効果的なマネジメントとはどのようなものなのでしょうか。『7つの習慣』から学んでみましょう。

効果的なマネジメントとは、 最優先事項を優先することである

リーダーシップの仕事は、「優先すべきこと」は何かを決めることであり、マネジメントは、その大切にすべきことを日々の生活の中で優先して行えるようにすることだ。

自分を律して実行することがマネジメントである。

リーダーシップを発揮して決まった最優先事項を、滞りなく行えるようにするのが効果的なマネジメントといわれています。

優先すべきことを決めたにもかかわらず、それを見失って目標達成に向けて優先しなくてもよい、それどころか不要なことをしてしまっていては、後悔することになってしまうのですね。

勉強や仕事でも、「本当はこれ(苦手科目の試験勉強や、提出期限の迫った企画者の作成など)をやらないといけないのに、どうしてこんなこと(別の科目の勉強や、期限にまだゆとりのある仕事、あるいは、いまやらなくていい部屋の掃除など)をやっているのだろう」と思った経験は多いと思います。

そんなワナにはまらないために必要なのが適切なマネジメントなのですね。

リーダーシップの発揮と、効果的なマネジメント

最優先事項を優先するのに必要なのは「目的意識と使命感」

それでは、効果的なマネジメントを行うときに最も必要なものは何なのでしょうか。

『7つの習慣』にはこう書かれています。

感情を抑え、最優先事項を優先するには、目的意識と使命感が要る

第2の習慣で身につけた明確な方向感覚と価値観が要る。

そして、優先する必要のない物事に「ノー」とはっきり言えるためには、あなたの中に燃えるような「イエス」がなければならない

何よりも大切にすべきことを自覚していなければならないのだ。

感情に流されることなく、優先すべきでないことに「ノー」と言うこと、それには燃えるような、強烈な「イエス」、つまり目標や使命への思いの強さが要るのですね。

目標や使命への思いが弱かったり、あいまいであったりしていては、その場の感情に流されてしまって、不要なことを優先させてしまいます。

マネジメントはあくまでリーダーシップとセットであり、マネジメントには強烈なリーダーシップという土台が必要であることを念頭に置いていきたいですね。

 

次回は、効果的なマネジメントを行う際にぜひ取り入れたい、「時間管理のマトリックス」をご紹介します。

まとめ

  • 第3の習慣は、知的創造で思い描いたビジョンを形あるものにすること、物的創造の習慣です。第2の習慣は何が重要かを考え、優先すべきことを決定するリーダーシップの習慣であるのに対し、第3の習慣は優先すべきをことを優先して実行すること、効果的なマネジメントのための習慣です
  • 効果的なマネジメントに最も必要なものが「目的意識」と「使命感」です。目的意識・使命感=燃えるような強烈な「イエス」があることで、優先すべきでないことに「ノー」と言うこと、感情に流されることなく、本当に大切なことに時間を使うことができるのです

続きの記事はこちら

最優先事項を優先する2-時間管理のマトリックスから知る“4つの活動領域”|朝活で学ぶ「7つの習慣」その18
朝活主催の ゆう です。 このブログでは、朝活のワークの題材としても使わせていただいたことのある、世界的なベストセラー『7つの習慣』の内容を、少しずつ紹介しています。 前回から、第3の習慣である「最優先事項を優先する」についてお話しして...

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