人格形成に不可欠な“良い習慣”を身につけるのに知っておくべき3つの要素|朝活で学ぶ「7つの習慣」その2

朝活主催の ゆう です。

スキルアップ!朝活のワークでも取り上げている『7つの習慣』のトピックについてご紹介しています。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

前回は、スティーブン・R・コビー博士が『7つの習慣』を書くきっかけとなった「『成功に関する文献』の研究」についてお話ししました。

コビー博士の研究によって、最近の50年間の文献は「個性主義」(人間関係や自己PRのテクニック、前向き思考によって成功は得られる)に基づいているものばかりだとわかりました。
それらは不要というわけではありませんが、あくまで成功の二次的要素です。

成功の一次的要素は「人格」です。良き人格こそ成功の土台となり、それが長期的な成功をもたらしてくれる、ということを前回はご紹介しました。

前回の記事はこちら

“農場の法則”から知る、成功を長続きさせるルール|朝活で学ぶ「7つの習慣」その1
朝活主催のゆうです。スキルアップ!朝活では、プレゼンスキルを上げるためのワークを行っています。ワークでは、制限時間内に、先人・偉人のエピソードや、ベストセラー書の一部を読んでプレゼン資料を作り、その内容を3分でペアの人に話す、というものです...

ではその良き人格を身につけるにはどうすればいいのでしょうか?

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良き人格を身につけるには?「人格は“習慣の総体”」

いかに優れた人格を身につけるか。

『7つの習慣』にはこう書かれています。

私たちの人格は、習慣の総体である。

「思いの種を蒔き、行動を刈り取る。
 行動の種を蒔き、習慣を刈り取る。
 習慣の種を蒔き、人格を刈り取る。
 人格の種を蒔き、運命を刈り取る」

という格言もある。

人格は習慣の総体、つまり、どんな習慣を持っているかで人格が決まる、ということですね。

さらには人格によってどんな人生を送るかも決まってくるので、いかに習慣が大切かがわかります。

もし仮に悪い習慣(たとえば、先送りや短気、わがままなど)が身についてしまっているとすれば、その習慣を断ち切ることは並大抵ではありません。
習慣は太い縄のようなもの」ともいわれ、それをほどくのは大変ですね。

しかしコビー博士は、強い意思を持ち、正しいプロセスを踏めば、どれほど強い習慣であっても断ち切ることができる、と言われています。

いったん悪い習慣が断ち切られれば、重力圏から脱して自由に飛べるようになったロケットのように、まったく新しい次元に到達することも可能です。

『7つの習慣』では、断片的な行動規範の寄せ集めではなく、原則に従って良い習慣を身につけて、依存から自立、自立から相互依存へと至るためのプロセスが教えられているのです。

その習慣を身につけるときに考慮すべき3つの要素があります。

習慣を構成する3つの要素

習慣を構成する3つのもの、それは

  1. 知識
  2. スキル
  3. 意欲

です。

これらが交わる部分が習慣であると定義されています。

「知識」は何をするのか、なぜそれをするのかという問いに答える理論的なパラダイム、
「スキル」はどうやってするのかを示すもの、
「意欲」は動機であり、 それをしたいという気持ちを示すものです。

効果的な習慣を身につけるには、これら3つの要素が必須である、といわれています。

3つの要素がそろわないと、習慣にはならない

具体的には、たとえば、人間関係において効果的な習慣を身につけたい、と思ったとします。

そのためには何をすればいいのでしょうか?

相手の意見をまるで聴かず、自分の思いばかりを言うだけでは、家庭でも職場でも「自分勝手な人」「協調性のないやつ」と思われ、周囲との人間関係は悪くなってしまいますね。

だからまずは、「人間関係を良くするには、人の意見も聴き、できるところは協力する」といったような人間関係の正しい原則の知識を知らないといけませんね。

次に必要なのはスキルです。
相手の意見を聴くのが大事と知っていても、ではどのように聴けば効果的なのか、というスキルがおろそかであると誤解が生じるなどしてしまい、理想的な人間関係を築くことは難しいでしょう。

そして、3つの目の意欲がなければ、そもそも相手の話を聴こうと思わず、知識とスキルを兼ね備えていたとしても、人間関係での効果的な習慣を身につけることはできませんね。

最も大事な“意欲”を高める方法は?

この3つの要素のなかでも、特に重要なのは「意欲」と感じます。
意欲がなければ知識を得ようとも、スキルを磨こうとも思わないからです。

しかしそれとは逆説的に「やる気は情報量に比例する」ともいわれます。知識を増やせば増やすほど意欲も高まっていきます。

このブログ記事の閲覧、また朝活のご参加が、みなさんの意欲の高まりへと貢献できれば幸いです。

次回は、習慣に身につけるときに知っておくべき「パラダイム」についてご紹介します。

まとめ

  • 『7つの習慣』では、個性主義は成功の二次的要素であり、成功の一次的要素・土台は「人格」にあること、人格こそ長期的な成功をもたらす、と教えられています
  • 人格は“習慣の総体”であるといわれています。どんな習慣を持っているかで人格、ひいては人生が決まります。習慣は太い縄のようなものであり、悪い習慣を断ち切ることは簡単ではありませんが、強い意思を持ち、正しいプロセスを踏めば、強い習慣も断ち切れるのです
  • 習慣は、以下の3つから構成されています。これらの3つがそろったときに、習慣が形成されるのです
    1. 知識(なぜそれをするのかという問いに答える理論的パラダイム)
    2. スキル(どうやってするのかを示すもの)
    3. 意欲(それをしたいという気持ち)

続きの記事はこちら

態度と行動を激変させる“パラダイムシフト”の力-朝活で学ぶ「7つの習慣」その3
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この記事を書いた人
南 雄一郎

スキルアップ!勉強会 主催者。
2014年から都内のカフェでコミュニケーションのスキルを上げるための勉強会を開催していました。
2016年からは、対人関係でのスキルを心理学から学ぶ勉強会をメインに開催しています。
勉強会の開催数は累計200回以上です。

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